最近思うこと。もしくは愛したモノ達が死にゆくときに私たちにはなにが出来るのだろうか?

このところ自分個人の気持ちとかはTwitterに投げて満足してしまうことが多かったのだけれども、こうやって久しぶりに自分のBlogを作り直したのだから、せめて最初くらいはここに投稿するのがよいだろうと思って、いまここに書いている。

あなたがこの文章を読んでいるときにはもうコレは歴史上の出来事になっていて欲しいと祈っているのだけれど、今現在、私がいるこの時間では、新型コロナウィルス感染拡大防止に向けて、日本国政府から、はたまた地方自治体から、色々なものが「自粛を要請されている(原文ママ)」状況であり、「自粛要請に従わない事業者に対して措置を講じるように地方自治体に政府が指示をした(これまた原文ママ)」所だ。日本語の使い方として少しも正しくないところが、実に日本的であると思う。

今現在、私がこの文章を書いている今現在の日本で、色々な人がそれぞれに愛したモノが死んでいこうとしている。

不要不急の事業を停止せよ。早い話がそう指示されているのであるが、一番最初に名指しされたのはライブ・コンサートの類いであった。

私自身も、我が推しであるアイドル、武田智加さんの生誕祭に参加すべく、翌日には博多に移動するはずだったけれど。まさにその移動日の前日。政府の自粛要請を受け、その日の公演が中止になり、そのまま生誕祭も延期になってしまったのだ。

ライブ・コンサートからやがて飲食店、小売業など、ありとあらゆる「不要不急の仕事」に広がった自粛の波は、一向に引くこともなくむしろ長期化が予想される状況である。

さらには「自粛であって命令ではないので、支援はするが補償はしない」という政府の方針、さらにはその支援も「必ず受けられる訳ではない現実」を見ると、この状況が仮にすっきり終わったとしても、全てが元通りにはならないだろうと、大変くらい予想しか出来ない。

休業、もしくは営業短縮を余儀なくされている業界が多いので、事はエンタテインメントだけに留まる話では無くなっている。

ライブが好きではない(もしくは明確に嫌い)な人だとしても、自分のお気に入りの飲食店、応援しているスポーツチーム、お気に入りの公園……、そういった「絶対に失いたくないもの」が、一つ二つはあると思う。

そういったものを救いたいと思ったとき。飲食店ならテイクアウト販売、エンタテインメントであれば各種有料配信、そういうモノではなくても例えば存続のためのクラウドファンディングなど、相手側がアクションを起こして貰っているならそれは幸いである。

既にそういったことをやる気力もなくなっているのなら、我々が出来る事はすでにないからだ。

そして、現時点ではまだこちら側に残っている支援のための資金も、これからはきっと、減っていくのではないだろうか。

愛したモノ達が死にゆくときに私たちにはなにが出来るのだろうか?

私はその問いに明確に答えられないけれど、まずは「助けられる自分」でいなければならないのかなと、そんなことを最近思っている。