プロット:オタサー殺人事件(twitterまとめ)

今日、本の杜6開催中にですね。こんなtweetがRTされてTLに流れてきまして。

で、

と、その場では書き込んだんですが。

そのあと移動中に長篇版のプロットを思いついて、連続tweetしたモノを、その後RT先をたどってみつけた @kasumishirakaba さんのtweetを参考に、加筆してまとめてみます。

美少女探偵VSオタサーの姫(ワーキングタイトル:国家探偵姫宮ひづきの事件簿)

オタサーの姫、桐生冬芽(キリュウフユメ)が正当防衛を装った殺人容疑で逮捕される。サークルの男達は口々に姫の無実を訴え、すぐに迎えに行くからと声を掛けた。その様子を少し離れていた所から見ていた少女。彼女は国家探偵法に基づく探偵資格を持つ者、国家探偵姫宮ひづきだった。

時は一週間前にさかのぼる。

メンバーの一人、御影宗二(ミカゲソウジ)が暮らすマンションの一室で、次のコミケに出す本の企画を練っていたサークルのメンバーは隣の部屋からただならぬ男性の絶叫が聞こえて驚く。ふと見ると部屋から宗二と冬芽の二人の姿が消えていた。驚いて隣の部屋に駆け込んだメンバーが見たものは、フローリングに広がる血の海、倒れて動かない宗二。そして白いロリィタ服をあたかも最初から赤だったが如く血に染め、ナイフを両手で握りしめたまま呆然とした表情で鳶座りをしている冬芽だった。

「フユは悪くない」

何を聞いてもそれ以外の言葉を発しない冬芽。サークルメンバーは困り果てるが、メンバーの一人、大鳥明夫(オオトリアキオ)の「これは正当防衛ではないか?」という呟きを拠り所に、それぞれが勝手な想像を組み合わせていき「架空の真実」を作り出していく。

全員の合意の元、明夫が警察に通報し、駆けつけた警官に冬芽は拘束される。サークルのメンバーはそれぞれ個別に事情聴取を受けるが、それぞれの証言が一致し、冬芽の正当防衛が認められ一旦保釈される。

捜査本部長に任命された捜査一課の天上萼人(テンジョウガクト)は、隣室での殺人が行われたにしてはあまりにも全員の証言が一致しすぎていて、全く記憶の混濁が無い事を不審に思い、本庁を通じて国家探偵局に協力を依頼。探偵当局は新進気鋭の探偵、姫宮ひづきを派遣する。

早速メンバーに個別に接触をしかけた ひづきだったが、オタ知識の無さ故にメンバーから相手にされない。

捜査は暗礁に乗り上げたかと思われたが、数日後、ひづきのレポートと証言の入った音声記録が捜査本部に届く。それらは裁判所で証拠として採用され、冬芽に逮捕状が発布され執行される。

警察の発表をうけ報道された内容により、内通者がいることを悟ったサークルのメンバーは犯人捜しをするが、全員がそろって否定。疑心暗鬼に至ったサークルは空中分解する。

やがて開廷された裁判にて、ひづきの録音した証言が公開される。そこにはあの日の本当の出来事を説明するサークルメンバー「全員」の声が、それぞれ別に入っていた。

弁護人証人席で冬芽の擁護をするはずだったメンバーは、録音証言の内容を聞いて呆然とし、うなだれる。

傍聴席から不意に立ち上がり、裁判所を後にしたひづきは、「同じ努力したなら、あなたは私に勝てないわ。男ってそういう生き物だもの」と呟いた。


なんとなく「国家探偵姫宮ひづきの事件簿」シリーズの3本目か4本目のような気がする。佐倉的には女の子二人は直接対峙しない方がよりらしい気がする。描写的には「フユ」の可愛らしい面だけを見せていた方が効果的というか、メンバーの心に潜む冬芽の影にひづきが闘志を燃やす的な。多分二人とも男には覚めていて、その点では同類なんだろうな的な。シリーズが進むとひづきが男に覚めている理由が分かってくる的な。ひづきはダークヒロインだろうしね。

メンバーがそれぞれ懐柔された後の様子は、最終的な結果を簡単に音声証言で表現するぐらいでいいのかな的な。ここを直接描写しない理由は、知識合戦になるので内容が風化しやすいため。あんまりやってもくどいだろうし。3本目4本目なら、ひづきがどう捜査していくかは以前の巻で充分描写されている前提で。

何故彼らが、最後まで懐柔されたことを黙っていたかというと、まあ、みんなを出し抜いて、ほとぼりがさめたら一人だけ ひづきとくっつこうとしたんだね。

ちなみになぜか最後のシーンのイメージで、ひづきがふうせんガムを膨らませる姿がうかんだ。今時見ない感と内面は実は子供感の演出かな?(自分でもよく分かってない)

というわけで、佐倉は書く時間が無いのでだれかこういう書いて下さい。おねげえするっす。

どうでも良い補足情報:「姫宮ひづき」は、佐倉の知人のハンドルネーム。他の登場人物は「姫宮」から発想して「少女革命ウテナ」の登場人物から少しいじってお借りしましたが、このプロット上での役割とは無関係に、適当に名前を選びました。